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マネー・ボール」「世紀の空売り」などベストセラー連発のアメリカ人作家マイケル・ルイスが、今年母校プリンストン大学で行ったスピーチをご紹介。ありがたいことに日本語訳をKingInKが掲載しています。以下は抜粋。興味を持ったらぜひ全文をご覧ください。


マネー・ボール 」の物語には実践的な結論があります。より良いデータを使えば、より優れた価値を見いだせるということです。開拓できる市場の非効率性は常に存在している、といったようなことです。しかしこの本には、さらに広義でさほど実践的ではないメッセージも込められています:人生の成り行きに騙されるな、ということです。人生の成り行きは完全にランダムというわけではありませんが、運が多分に焼き込まれているのです。そして何よりも、もし成功を手にしたのならば、あなたには幸運があったことを認識しなさい。そして幸運には義務がついてきます。あなたは借りがあるのです。神様だけにではなく、不運な人たちにあなたは借りがあるのです。

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現代社会において、国家の金融資産と個人の金融資産を分けて考える事ができる時代にあります。金融資産などない、とおっしゃる方がいるかもしれませんが、自分の時間や自分への投資と、言葉を置き換えてもいいかもしれません。

このグローバル・ギャンブル資本主義から逃れる方法は「世捨て人」にでもならない限りありません。リスクを軽減するということであれば、すべてを分散させることしかありません。資産も時間も自分への投資も、すべてを分散させるのです。

僕は大きな変化な時代、当たりを求めてはいけないと感じます。ハズれない事を基本的な考えとし、ですので、その回答は分散ということになります。当たりを求める時は、勝負する時です。それは、大きな変化の直後であり、手前ではありません。

高城未来研究所「Future Report vol.066」

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秘訣はつねに目を見開き、耳をそばだてていることである。スパイに非番はない。九時から五時までの仕事が欲しかったら、銀行で働くがいい。あなたは、自分の周辺状況に注意を払わなければならない。遅かれ早かれ、誰にでも偶然の幸運が訪れるが、それがやってきたときに逃さないことが肝心である。


ウォルフガング・ロッツ / スパイのためのハンドブック


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http://www.kinokuniya.co.jp/label/assets_c/2011/05/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%84%AA%E5%86%99%E7%9C%9F-3182.html
インテリジェンス(諜報)・オフィサーになる人間には、現地で怪しまれずに情報収集するために偽装の訓練を受けさせなければいけないのですが、その際、インテリジェンス(同)の仕事を辞めても食べていけるような専門技術を研修で身につけさせることが重要です。ジャーナリストとか、料理人とか、古書店の店主とか、職業は何でもいい。

組織にしがみつくしかない人間は、生き残りや復讐のためにメチャクチャなことをやるんです。しかし、別の職業で生きていける道が担保されていれば、その被害を最小限にできます。


佐藤 優 / インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書) (さらに…)