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ソトカラレシピ7:老舗割烹風「本格旨味角煮」

いつも「料理長が多すぎる」を応援いただきありがとうございます。 3月のテーマは『ソトカラレシピ』。 「ソトカラ」=「外から」。外食でしか食べられないと思っていたメニューを、実は簡単、気軽に自宅で実践してしまおうという試みです。食材を買いに行く楽しみ、作る過程のワクワク感を味わいながら、手料理の境界線をどんどん広げていきましょう。

第7回のソトカラちゃんは、老舗割烹のランチで出会うと大感動!「本格旨味角煮」です。普段角煮を作る時、片栗粉でトロミをつけたりしていませんか?濃い味で油っぽく仕上がっていませんか? 美味しい角煮を作るためには、材料と作り方を限りなく削ぎ落とすことが必要です。究極ポイントは1つだけ。余分な油がしっかり抜けたプルプルコラーゲン角煮のレシピをご紹介します。

ポイントは、

お気に入りの日本酒を惜しみなく使うこと。フルーティなタイプがオススメです。ここでは、諏訪の銘酒「真澄」を使っています。

【材料:4人分】

豚バラ塊肉 800g~1kg
ネギ 2本
ニンニク 2片
ショウガ 2片
日本酒200ml
醤油 大さじ5程度
みりん 大さじ4
黒糖 大さじ1
チンゲンサイ 2束
カラシ 適宜
※あまりに美味しいので、倍量作っておくと良い。翌日にカレーやスープにも大活躍。
※日本酒は仕上げ用としても使用。

【作り方】
1.豚肉の準備(前夜の下ごしらえ)

豚バラ塊肉を5センチに切り揃える。ニンニクは半分、ショウガは2ミリ厚にスライス、ネギは4センチに切っておく。鍋に湯を沸かし、沸いたら一度豚肉だけを入れ、さっと湯がいて取り出す。お湯を捨て、鍋の中に豚肉を戻し、ニンニク、ショウガ、ネギを入れ、日本酒を注ぎ、水を加えて火にかける。水の量は具材がたっぷりかぶるくらい。沸騰してきたら弱火にして1時間煮て火を止める。鍋が完全に冷めたら、冷蔵庫へ。冬場はそのまま放置でも良い。

2.仕上げ

翌日鍋の中で固まっている油をすべて取り除く。油の多さにびっくりするが、これをやることで油っぽくない角煮になる。その後みりんと黒糖を加えて火にかける。 弱火で15分煮込んでいる間に、チンゲンサイを塩茹でしておく。写真のようにしっかり巻いて切り分けておくと見た目が良い。 角煮に戻り、醤油と仕上げ用日本酒大さじ2程度を入れて5分煮込む。味を見て、薄ければ少し醤油を足して2分煮込む。 お皿に盛りつけ、たっぷり煮汁をかけてカラシを添えれば完成。一緒に煮込んだネギもトロトロになっていて美味ですよ!

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