市場平均株価などに連動する上場型投資信託「ETF」。国内にもTOPIXや日経平均株価に連動するもの、金相場に連動するものなどがあります。たとえばTOPIX連動ETFを一株買えば、東証TOPIX対象銘柄すべてに投資したのと同じ結果が得られます。ただし、一定の信託報酬は差し引かれます。市場平均がそれを上回る成長をしなければ資産は増えないのですが、それなら下がりきったこの大不況は買いどき!?
さて、米国バンガード社は主に米市場に優良ETFを数多く上場しています。ETFの良し悪しを図る条件として、
・信託報酬が低いこと
・流動性が高いこと
・総資産額が大きいこと
などがあげられます。
バンガード社は信託報酬の低いETFを次々上場し、資産総額、流動性もその人気を裏づける成長をみせています。今回はこのバンガード社ETFを利用して、全世界に投資することを考えてみます。
☆バンガード社の主なETF
ティッカー信託報酬 投資先 銘柄数 純資産額 08/9/30現在
VTI 0.07% 米国 3,491銘柄 986億ドル
VWO 0.25% エマージング諸国 833銘柄 170億ドル
VGK 0.12% 欧州 530銘柄 215億ドル
VPL 0.12% 東洋太平洋の先進国 511銘柄 107億ドル
VEA 0.12% 欧州・東洋太平洋の先進国 998銘柄 36億ドル
VEU 0.25% 米国を除く全世界ポートフォリオ2,206銘柄 26億ドル
VT 0.25% 全世界ポートフォリオ 2,063銘柄 1億ドル
米国中小型株を含む全世界をカバーするためには、VTでは不十分。
VTI+VEU
VTI+VEA+VWO
日本国内をTOPIX連動型ETF(1306など)で行くなら、重複させないために
VTI+VGK+VWO
ただしこの組み合わせでは日本のみならずアジアパシフィックの先進国
すなわちオーストラリア、香港、シンガポール、ニュージーランドを取りこぼす。
ところで、VTにおいてアジアパシフィック14.9%のうち日本が10.3%。
するとVTI+VGK+VWOで取りこぼすのは残4.6%。これを許容することは考えられないか。
私はここで、VTの北米:欧州:エマージング:アジアパシフィック比率を参考に、アジアパシフィック分を北米:欧州:エマージングに分配することを考えました。
vtの比:
北米47.7
欧州27.1
アジアパシフィック14.9 (うち日本10.3)
エマージング10.2
アジアパシフィック分を北米8,欧州5,エマージング2の比率で割り振ると、
北米:欧州:エマージング=55:32:13
投資は自己責任でお願いします。
中田たろうの投資日記
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バンガード社ETFのいくつかの銘柄は以下の証券会社で取扱いがあります。