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3月のテーマは『ソトカラレシピ』。
「ソトカラ」=「外から」。外食でしか食べられないと思っていたメニューを、実は簡単、気軽に自宅で実践してしまおうという試みです。食材を買いに行く楽しみ、作る過程のワクワク感を味わいながら、手料理の境界線をどんどん広げていきましょう。

第5回のソトカラちゃんは、トルコ滞在中に最も胃袋を掴まれた至極の逸品「焼きナスのペースト」です。
トルコ料理店で前菜の代名詞として登場する、このペーストは「パトルジャン サラタス(Patlıcan salatası)」というもの。patlıcan=ナス、salatası=サラダなので、ナスのサラダということでしょうが、これが実に旨い。ナス以外に使われている食材はすべてヘルシー。健康面でも理にかなったサラダです。今回は日本のあの調味料を使ってとびっきり美味しく仕上げてみました。気を抜くとバケット1本食べてしまいますので要注意です!

【材料:4人分】 (さらに…)

イスタンブールに行ったら、とびっきり良い食器(固い陶磁器)を探しましょう。その際、チューリップ柄で鮮やかに彩られたものを必ず1枚は選ぶこと。トルコにおいてチューリップは、オスマン帝国繁栄の象徴でもあった、今も尚尊まれる歴史的な花なのです。また、文字の構成により、「神が形を変えて現れた姿」と信じられ、モスクや有名建築物のいたるところにチューリップ柄のタイルが使われています。 (さらに…)

コンスタンチノープル――黒海とエーゲ海とを結び、北部ヨーロッパとアジアを結ぶ世界貿易の要衝。四世紀にコンスタンチヌス帝が「第二のローマ」として遷都して以来、東西のさまざまの文化が重層されて、諸民族の雑多な坩堝(るつぼ)を形成し、典型的な諸神混淆(シンクレティズム)の場となったこの大商都は、ボスポラス海峡を望む風光明媚なペラやペシクタシ丘に豪奢な上流階級の別荘を点々と象嵌する一方で、金角湾沿いのイスタンブール区には、貧困とあらゆる悪徳とを押しひしめかせている、天国と地獄を二つながら抱えた都会だった。
詐欺師の楽園 / 種村季弘 (岩波現代文庫)


Ciragan Palace Kempinski Istanbul (チュラーン・パレス・ケンピンスキー・イスタンブール)は、ボスポラス海峡に望む宮殿「チュラーンパレス(チランパレス)」を改装した格式高いホテル。 (さらに…)