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3月のテーマは『ソトカラレシピ』。
「ソトカラ」=「外から」。外食でしか食べられないと思っていたメニューを、実は簡単、気軽に自宅で実践してしまおうという試みです。食材を買いに行く楽しみ、作る過程のワクワク感を味わいながら、手料理の境界線をどんどん広げていきましょう。
第1回のソトカラちゃんは、丸ごと一匹の真鯛を使った「春鯛の絢爛(けんらん)蒸し」です。
産卵を控えた真鯛は、桜の季節に向けて、まさに今が旬。白身もたっぷり充実して一番美味しくなっています。今回は、丸ごと一匹の鯛の中に旨みたっぷりの肉ダネを詰めて蒸し上げた、彩り鮮やかなお祝いの一皿です。お祝い事やお花見パーティに是非作ってみてくださいね。
【材料:鯛1匹分(4人分)】
真鯛 1匹(30センチ弱のもの)
玉子 2個
ピーマン 2個
赤ピーマン 2個
三つ葉 2束
塩 適宜
酒 適宜
醤油 適宜
みりん 適宜
片栗粉 小さじ2
牛ひき肉 200g
《ひき肉味付け》
・ニンニク 1片
・醤油 大さじ2
・酒 大さじ1
・ゴマ油 大さじ1
・砂糖 小さじ1
・黒コショウ 少々
※エスニックっぽく仕上げたい方には、三つ葉ではなく、パクチーがオススメ。その場合、醤油の一部をナンプラーに替えると尚良し。
【作り方】
1.鯛の準備
鯛は鱗、エラ、内臓を取る。これはスーパーや魚屋さんにお願いすれば、大概はやってくれます。下処理した鯛を綺麗に洗って水気をふき、肉ダネを詰める片面3箇所を決めて、包丁でしっかりと切り込みを入れておく。小さじ1程度の塩を全体にまぶし、1時間くらい置いておく。牛ひき肉に調味料を合わせ、手で良く練り上げ、鯛のエラブタやお腹、3箇所の切り目に肉ダネを詰めていく。肉ダネが余ったら、肉団子として一緒に入れて蒸す用にとっておく。
2.飾りつけの準備
ピーマン、赤ピーマンはヘタと種を取って細めの千切り、塩ゆでしておく。玉子は錦糸卵を作っておく。三つ葉は洗って3センチ幅に切っておく。
3.蒸す
蒸し器もしくは無水鍋に鯛を入れて蒸す。ポイントはお湯の中にお酒を半量ほど加え、香りを立たせること。火力は強めの中火で、常に蒸気が上がっているように調整する。鯛を蒸し器に入れ、30分程度蒸し上げる。
4.仕上げ
蒸し上がったら鯛を大皿に乗せ、肉ダネのラインを意識しながら、ピーマン、赤ピーマン、錦糸卵をトリコロールのように飾っていく。三つ葉は周りに散りばめる。残った蒸し汁を火にかけ、醤油とみりんを入れて味を調整、沸騰したら水溶き片栗粉を入れてトロミをつける。これが絶品タレとなる。
さあ、完成!大皿からワイワイ取り分け、タレをかけながら召し上がれ♪