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今泉悠氏インタビュー(第三回)
『ayameがもたらすもの―それは「大人の余裕」と「責任感」』

 

2010年に誕生したアイウェアブランド「ayame」とは一体どのようなブランドなのか?「ブランドのテーマを『温故知新』という言葉で語っていますが、最近はそれだけではないような気がしています。僕にとってファッションとしての60年代ビンテージはとても心地よく、素直にかっこいいと感じます。でも、それだけだとやっぱり今の時代の空気感をまとっていない。ゆるぎないクラシックの中に、知性や品格のようなものを見出しつつ、そこに僕なりの時代性をミックスするのですが、この作業はとても感覚的なもので、すべてを言葉にすることができないんです。」彼はとても正直な男であり、これがすべてなのだと納得してしまった。

 

彼が提案するメガネは、男性と女性でまったく異なる。 (さらに…)

今泉悠氏インタビュー(第二回)
『日本人を美しく見せるための飽くなき追求』

 

「カッコよく、快適かつ機能的なメガネを作りたい。」これが今泉悠の根幹に流れるシンプルかつ強い欲求だ。そのために日本人の顔立ち、輪郭、肌色、髪の毛に至るまで徹底した研究を行っている。そして彼は、メガネを作る上で大事な「日本人の顔立ち」について、2つのポイントに言及し始めた。

 

まず1つ目は、鼻筋のスタート地点(メガネの鼻あてが当たる部分)の幅が細いということ。鼻の高い・低いはあまり関係ないというのだ。そのため、彼のメガネは、他の海外ブランドよりも鼻幅を狭め、扁平骨格を持つ日本人がかけてもパーツのバランスが取れるような緻密に計算された設計を施しているという。

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ayame i wear design今泉悠氏インタビュー(第一回)
『イケメンサーファーがアイウェアの世界へ飛び込んだ』

今泉悠(いまいずみゆう)、28歳。アイウェア(眼鏡・サングラス)の世界に挑む気鋭のデザイナーだ。今、彼のメガネをまといたいと欲情するファッションピープルが増えている。メガネの紹介をする前に、まずは彼自身を掘り下げてみよう。今泉悠とは、一体どのような男なのか?

 

手先が美しい。これは、会ってすぐの強烈な印象である。こんなにも端麗でたおやかな男の手を見たことがない。

 

1983年茨城県潮来(いたこ)市に生まれる。強く優しい母と二人の妹が主役の、完全なる女系家族だったという。その影響もあってか、高校時代は美容室でアルバイトをはじめ、とにかく将来は「顔をキレイにする仕事」に就こうと漠然と夢見ていた。

 

サーフィンにのめり込んでいた二十歳の頃、カトラー&グロス、オリバーゴールドスミスなどの有名海外ブランドの高級サングラスをこよなく愛していたが、見かけのカッコよさとは裏腹に、大きなストレスを感じていたという。それは、サングラスをかけると鼻や耳、頭が必ず痛くなるというこ とだった。おしゃれ小僧の彼にとって、この悩みは海だけでなく都会にいても常につきまとう、かなり深刻なものであった。 (さらに…)